「もの忘れ」は歳のせい?
加齢による「もの忘れ」と50%を占めるアルツハイマー型認知症の初期症状でみられる「もの忘れ」には、はっきりと違いがあるそうです。
加齢によるものは、「昨日、何を食べたか思い出せない」ことはあっても、「食事をしたこと」は覚えています。一方、アルツハイマー型認知症が疑われる「もの忘れ」では、「食事をしたこと」自体を忘れてしまうことが特徴とのことです。
通常の「もの忘れ」の場合は、例えば前日の夕食で焼き魚を食べたとします。「昨日の夕食、食べたっけ?」「スーパーで〇〇買ったでしょ」。「あ、そうだ焼き魚だった」と言うように、一部の記憶をその場では、思い出せないが、きっかけがあれば思い出すの通常のもの忘れの特徴です。
一方、「昨夜の魚おいしかったよなあ」、「えっ、私、魚なか食べていないよ」、のようにきっかけがあっても思い出せない。記憶がその場で思い出せなくだけでなく、きちんと記憶されていないのが特徴です。
テレビに出てきた俳優の名前が思い出せない等は、加齢によるもので、あまり気にしなくても良いということでしょうか。
(つづく)