2023年6月2日
先週のことなんですが、わが同好会のメンバーから、電話とお手紙を頂戴しました。
それは、「ある書物によると栗沢神社に建立されている忠魂碑の揮毫は、乃木希典だと書かれているが知っているか」というものです。
忠魂碑があることは知っていましたが誰が書いたかは全く存じ上げないという世界です。
そのうちに手紙が来ました。その内容は、井上和男著「忠魂碑ー道内戦没者の慰霊」という本を岩見沢市の図書館を通じて道立図書館から借りているというのです。
乃木希典将軍は北海道に勤務したことはないが、旭川に駐屯する第7師団が、203高地の攻撃に当たった乃木将軍率いる第3軍に組み入れられたことにより、道内には14基の乃木の揮毫による忠魂碑がある。そのうちの一つに栗沢神社が含まれる。揮毫名は「希典書」とだけ刻まれている。 というのだ。
栗沢神社の禰宜に、LINEを入れ聞きました。
さてさて、早速、大のお友達であるM石材工業の会長に電話をして聞いてみると、「栗沢神社のは乃木希典が書いたものだ」とあっさり。彼は石屋さんだから、各地の記念碑を見て回り、良く知っているし、写真を撮ってファイルにしています。
「俺行って見てくるわ」と話すと、彼も、「俺も行く、待ってくれ」と言うことになり、二人で見に行ってきました。
正しく「希典書」とだけ、前面に書かれております。「へー」と驚きの声を上げました。碑の裏には何も書かれておりません。
そして、同好会員のある方に電話しそのことをはしましたところ、「毎年7月2日は、忠魂碑の前で戦没者慰霊祭を行っており、仕事柄何回も忠魂碑の前に行っていましたが、それは知らなかった」と。
また、岩見沢神社の忠魂碑は、中曽根康弘元総理の揮毫だそうです。その本に書かれているとのことです。
夕方になって、禰宜の枝廣さんからLINEで返信があり、「希典書です」と。
これが栗沢神社の忠魂碑です。光の関係で「希典書」が見ずらいかもしれません。
それにしても忠魂碑って誰が建てたのでしょうか?基礎の部分等が大分劣化してきています。
まあ、それにしてもわが同好会の仲間の中には勉強家がいらっしゃること。なんとも素晴らしい。