2020年12月29日
今年も今日を含めてあと3日となりました。
サンデーノルディックウォーキングで、「エール」があと一回残っていると言われておりましたが、先にこの情報をお届けします。
このことにつきましては、初めからお話をしますと1時間30分ぐらいかかるのですが、サーモライズしてアップさせていただきます。
7月28日のアーカイブスをご覧になっていただければ、思い出していただけるかもしれません。
1月5日に新栗沢市民センターがオープンします。そのオープンに際して、三笠出身で札幌在住の北海道でNO.1の日本画家、新田志津男画伯が、日本画の寄贈を岩見沢市に申し入れ、松野市長も快諾されました。寄贈の「浄韻」60号は、去る12月16日に市民センター大ホール入り口横に、4本の照明にライトアップされ掲示されたところです。
画家の寄贈は通常、絵のみで受けた側が額縁や輸送料・保険料等にかかる経費は負担することになっております。しかし、どうしたことか今回は岩見沢市で予算措置がされないと言うことになりました。昨年の市長を囲む新春の集いで、市長が各テーブルに挨拶をされた際、熊ちゃんに「〇〇さん、新しい施設の絵の話、了解しました。やりますから」とおっやっていただきました。熊ちゃんは、「有難うございます。よろしくお願いします」と、深々と頭を下げました。
どうしてこうなったのかはわかりませんが、昨年暮れ、わが同好会のK会長から、熊ちゃんに告げられました。K会長は、新田志津男さんの弟子で、一般財団法人北海道日本画作品保存会を立ち上げ、その代表理事を務めています。この北海道日本画作品保存会は、新田志津男先生をバックアップする組織です。
K代表理事から、「市で対応してもらえないから、寄付を募って何とか掲げたいので協力を頼む」との要請です。「その頃は、今の任にあらずなので対応は難しい」と答えていましたが、このままにしておくと、新田先生の思いや市長の受け入れるとの表明が、全く無駄になってしまうとのことになりかねません。「浄韻」60号は、額代等を含めて、700万円以上もする大変高価なものです(当初は、「深山雨情」200号を先生は予定しておりましたが壁のスペースが狭いとの関係で断念し60号となりました。当初の「深山雨情」は2400万円に相当するものです)。
7月28日、三笠市にオープンした市立美術館Cielに新田先生、市の総務部長、支所総務課長、K代表理事、熊ちゃんが集まりました。先生にお伺いすると、60号の額代は297,000円。それに加工代、運搬料、保険代等を含めて397,000円。それに事務費等を含めて450,000円が必要と試算しました。450,000円と言う金額は、大変な金額で簡単なものではありません。
新田先生も、「栗沢町民の皆さんに、私のことを覚えていただきたい」との思いから、「多くの方々に協賛していただきたい」との強い思いが感じ取れました。
そこで、熊ちゃんの描いたストーリは、こうだ。
まず、道新やプレスにお願いし、こうした事情で「日本画の額を協賛をお願いしたい。郵便局の振替口座に心ある方はご協力を」との記事を配信してもらいたいと考えました。ところが市は、「それは勘弁してほしい。市長は知らないから。市長はどういうかな」と言うもので断られました。協力いただいたご芳名をパネルにして掲示したい旨を伝えると、「それはだめだ。そんなスペースはない」とのことでした。K代表理事は、「もう1回市長に会いに行こか」とのことでしたが、「何らかの理由がるのだから、それはやめよう。皆さんにお願いしよう」と言うことになりました。
そうしたことで、広く一般の方々への協賛金を募ることは断念しました。
次に、それでは誰にお願いするのかと言うことになります。そこで、新市民センターの指定管理者に、新市民センターに絡む業者の方々を教えてほしい。例えば、除排雪はどこがやるの?メインバンクは?燃料はどこが供給?と言うことを。次に新しい市民センターを利用すると思われるサークルと代表者を教えてほしい。つまりこのことは、施設は市の施設だが利用するのは市民。サークル等にも1,000円でも2,000円でも協賛いただければ、自分たちの施設との思いでご利用をいただけるのではないか。また、全道玉入れ選手権大会の協賛をいただいている企業をお教えてほしいと申し入れておりましたが、2週間たっても音沙汰がありませんでした。完全に外堀が埋められ、まさに奈落の底に叩き落されたとこのことでしょう。この話やめるかの議論もしました。
そこで、時間も無くなることから、11月10日お願いの文書発送。25日に協賛金のお願に歩くことを最初に決めました。熊ちゃんは、資料が手元にないものですから、全道玉入れ選手権大会にお願いしていた企業を記憶をたどりながら、リストアップしました。一方、K代表理事は、信金に努めていた時の名刺を引っ張り出し、二人で突合し絞り込みました。
このことで、サークルにお願いすることは断念しました。個人はK代表理事と熊ちゃんだけとしました。これは、それなら言ってほしかったということが必ず出てくるからと思ったからです。結果として、企業に協賛をお願いすることとし27社に絞り込みました。
今回は、「絶対に無理強いはしない」。つまり、ふってわいた話であり、事業計画にもない、しかも寄贈される絵の額に寄付をお願いしたいと言う話ですから、皆さんにご理解をいただけることにはならないだろうという思いでのスタートでした。恐らく打率は8割で2割はダメだな。150,000円。うまくいって200,000円に達すれば、御の字だと思っておりました。
今回は、いろいろな申し合わせをしており、例えば、お願の文書は、インクジェットのつばでにじむようなことをしない。プロの印刷を頼もう。領収書も私製のもの買ってきて、ゴム印で押してすることなく、印刷をしよう。ネクタイにスーツ姿で。毎日あっている人にも必ず名刺をお渡しするとか。ちなみに、熊ちゃんは、「新栗沢市民センターに日本画を掲げる会会長」、K代表は「一般財団法人北海道日本画作品保存会代表理事」の名刺で。
11月10日に発送させていただくと、事前に、いくつかの企業からお問い合わせをいただきました。「おいくらぐらい、させていただければいいでしょうか」との電話です。有り難い話で、「気持ちをお預かりできればと考えております」。「全道玉入れ選手権大会程度のご協賛をいただければ」等のお話をさせていただきました。
11月25日は、朝から二人でお願いにお邪魔をさせていただきました。心配でドキドキでしたが、「お入りください」と、事務所のソファーにご案内いただいたのは8か所。「どれぐらいさせていただいたらよろしいでしょうか」「皆さんがいくらぐらい協賛されていますか」等々。大変なご協力をいただきました。1日で回り切れず、一部、26日にずれ込みましたが、なんと、目標の450,000円を超えました。
今回のことにつきましては、たくさんの方々にご相談をさせていただきました。個人は、K代表理事と熊ちゃんと決めておりましたが、ご相談させていただきました個人の方々からも協賛をも申し入れをいただき、500,000円を超えるご協力をいただきました。本当に感謝。感謝です。
今回強く感じたのは、寄付をされる企業の皆さんの対応です。まさしく「どうぞ、お使いください」と言うその気持ちが伝わってくると言うのが率直な感想です。「これで足りなかったら、また、言ってください」とおっしゃっていただいたところが2か所ありました。8割と思っていたのが何とパーフェクト。50,000円を協賛いただいたところが、2か所。個人でも20,000円を協賛していただく方がいるなど本当に頭が下がるお思いです。
熊ちゃんは毎年、緑の羽根で100円。赤い羽根と歳末助け合いで各500円。更生保護協会に1,000円。社協の協賛金で3,000円。それに栗沢更女に1,000円。キヨマッププロジェクトに1,000円等を寄付させていただいておりますが、「あ、またか」と言う感じで、これまで全く心がこもっていなかったことを反省しております。
本題に戻します。我が同好会で、5,000円の協賛をさせていただきました。サークルでは、わが同好会だけです。それは、会長と事務局長が、関係しているということもありますが、何といっても、毎週サンデーノルディックウォーキングで利用させていただくことなり、トイレも使わせていただくからです。このことは次の総会でも説明をさせていただきますのでよろしくご理解をお願いします。
12月25日、新田先生は市をおとずれ、市長にご挨拶をするとともに、市長から感謝状を受けられました。その際に多くの方々からの協賛に感動された新田先生が市長に、「私の画歴と協賛いただいたご芳名を私が作成するのでパネルを掲示してほしい」と申し入れられ、市長も了解されました。少し遅くはなりますが、ご協賛いただいたご芳名は掲示されることになります。仮に協賛された方が他界されたとしてもパネルのお名前は残り続けるものと思います。
1月5日オープン以降ぜひ、ご高覧をいただきたと思います。
岩見沢市民会館に掲示されている新田先生の日本画。これはちょっとわかりずらいところに掲示されております。
(画像は、市長の了解をいただきアップさせていただいております)